住宅の解体は、その種類や特性に応じて様々な工法が用いられますが、基本的には次の3工法に大別されます。
人力で建物を解体する手壊し解体工法です。
道路が狭くて重機を搬入できない場所、騒音・振動が許されない場所など、特殊な立地の建物の解体工事に用いられます。
また人力解体なので、建設リサイクル法に則った分別解体を容易にできるメリットもあります。
手壊し解体に重機解体を加えた重機平行解体工法です。木造住宅の解体で一般的に用いられている工法です。
屋根葺き材、天井・壁材、床材など建設リサイクル法で分別解体を指定された個所をまず人力で解体し、その後で建物の基礎と構造体を重機で本格的に解体します。
マンションを始めとする鉄筋コンクリート造の頑丈な建物を解体する一般的な工法で、圧砕機工法というものもあります。コンクリート粉砕機などを油圧ショベルに取り付け、油圧でコンクリートを破砕し、鉄骨や鉄筋を切断し、建物を解体します。